jewels Interview

「大事なのは覚悟」美容・旅行ライターの石原有起さんが“好き”を仕事にするまで

 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

「好きなことを仕事にできたらどんなに楽しいだろう」
そんな風に考えたことは、誰にだって一度はあるはず。

しかし好きなことができると思って入った就職先が
想像していたのとは違ったり、好きなことで仕事をすべく独立したものの
満足な収入が得られなかったりする現実を目の当たりにして、
諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。

今回はフリーランスの美容ライター・旅行ライターとして
多数の雑誌やwebサイトでご活躍されている石原有起さんに、
好きなことを仕事にするまでの歩みや、続けていく秘訣などをお聞きしました。

y

石原有起(いしはら・ゆき)
ビューティ・スパ&トラベルライター。大学卒業後、女性誌、WEBを中心にビューティ、トラベル、インタビューなど
ライフスタイル関連の取材・執筆を行うほか、TV出演、セミナー講師、メディア向けリリース製作など多方面で活動中。
多くのコスメを試したり、美容分野のドクターへの取材が多い立場から、美容家としてコメント寄稿、ページ監修も手掛ける。
また、現在は、国内外を問わず、旅先でのビューティスパを中心とした取材を多く行う。
仕事でリゾート地を訪れることが多いため、プライベートの旅はどちらかと言うとCity好き。
留学や数々の取材経験による、フットワークの軽さがモットー。
http://yukiishihara.com/
https://www.instagram.com/yukiishihara1112/
http://ameblo.jp/yukiberry1112/

フリーランスへの思いを秘めながらも、化粧品メーカーに就職

小学校の夏休みの自由研究で、毎年旅行記を出していたほど、
文章を書くことや、好きなことを発信することが
昔から好きだったという有起さん。

大学卒業後は大好きな美容や旅行をテーマに取材、執筆する
フリーランスのライターになることを夢みていたそうです。

しかし「大企業に入り、安定した生活を送って欲しい」という親御さんの希望もあり、
就職活動をし、大手化粧品メーカーへ就職することになります。

研修初日から違和感を覚え、期限を決めて美容ライターの道へ

y2
入社した化粧品メーカーの研修初日から、「何かが違う。
自分の進みたい道ではない」と感じたといいます。

入社した会社の化粧品は、確かに魅力的なものでした。
しかし私の場合、色々な化粧品のそれぞれの良さを引き出し、
伝えることが好きだということに、あらためて気がつきました。

有起さんは知人に「美容について書いて、発信する仕事がしたい」
と相談したところ、有名雑誌の編集部を
紹介していただけることになります。

ありがたいことに、当時の編集長から「やる気があるなら
是非来て欲しいけれど、今の会社での仕事は忙しいだろうから、
兼業は難しいと思う」という主旨のことを言われ、
迷わず化粧品メーカーを退職することを決意したそうです。

大企業から、非正社員で薄給、そのうえ激務で知られる雑誌の編集部へ
転職することは、親御さんから大反対されたといいます。

『20代後半になっても報酬が上がらなかったり、仕事の見通しが
立てられなかったりしたら、再就職する』という約束をした上で、
反対を押し切って辞めました。私は大学を休学し、
留学していたこともあり、24歳で卒業しているんですよね。
そこで、損得考えずに、やりたいことに挑戦できる最後の歳かなと思い、
3年という期限を決めて編集部に入ることに決めました。
まだ体力もありましたし(笑)。

仕事に打ち込んだ3年間を糧に、ついに独立

media-20161221
ラジオの情報番組で、脱毛の種類やメリットについてお話される有起さん

雑誌編集部に入ってからは、美容記事を担当する
編集者の先輩につき、仕事を一から学んでいったそうです。

有起さんは当時の様子を「記憶にないくらい忙しかった」と
振り返ります。

友達と予定を立てることもほぼできませんでしたし、
恋愛もほとんどした記憶はなく、仕事が全てという生活でした。
どんどんお誘いも減っていくんです(笑)。
でもどんなにキツくても、とにかく3年間は打ち込もうと
必死に仕事をしていましたね。
確かに体力的には辛いこともありましたが、
アシスタント時代に一緒に頑張った仲間は、
今でもかけがえのない友人ですし、
雑誌作りの現場は、毎日がエキサイティングでした。
何より、全国に発売される雑誌に、自分の文章と名前が載ることが
すごく嬉しくて、やりがいになっていました。

取材し、文章を書くだけではなく、企画出しや
誌面のレイアウト組みなど、編集者の仕事全般を任されるうちに、
独立を考えるようになったそうです。

雑誌を作る一連の流れに携わると、自分が何に興味があって、
何が得意なのかがわかるようになるのです。
編集者として全体の構成を考えたり、ラフを描いたりするのは
あまり向いていないなと感じていました。
私は取材と執筆が向いているという自覚があり、
周りの評価もそこが一番良かったんですよね。

ただ、当時在籍していた編集部では編集者としての仕事が
求められていたことと、関わってきた雑誌のターゲット層が
20代前半であること、そしてもっと、美容という
自分の武器になる分野の専門性を高めていきたいと思い、
お世話になっていた編集部から出て、ライターとして
独立することに決めました。
多くの仕事のあてがあったわけではないですが、3年間とことん頑張った
経験が糧になっていたからか、あまり怖いという気持ちはなかったですね。

有起さんは編集部に入ってからちょうど3年後に、
美容ライターとして独立。

これまで築いてきた人脈を中心に、雑誌の美容ページの執筆や、
美容に特化したwebサイトの立ち上げなどの依頼が
少しずつ来るようになり、仕事を確立させていきました。

実は、母から最初の頃は、毎日『いつ辞めるの?』
『いつ会社員になってくれるの?』と、聞かれていたんです(笑)。
でも、好きな仕事に近づきながら、徐々に規則正しい生活を
送れるようになった姿を見て、
だんだん応援してくれるようになってきましたね。

独立して7年経った現在では、美容のほか、美容と旅を
掛け合わせたような企画、旅行関係の仕事も増えてきて、
月に1、2回は取材で国内外へ旅行に出かけるなど、
学生時代に夢みていた理想の働き方に近づいているそうです。
media-20161221-1

好きなことを仕事にしたいなら、覚悟を決めること

有起さんのように自分の好きなことを仕事にするには
どうしたらいいのでしょうか。

好きなことをフリーランスで行いたい、起業したいという場合は、
やはり収入が安定しにくいので、
たとえお金があまりいただけなかったとしても、むしろ払ってでも
やりたいと思える仕事を選ぶ!という気概が必要だと思います。
もし仕事がなくなってもアルバイトをすれば、なんとか食べては
いけますし、怖がらず覚悟を決めてトライすることが大事ですね。
私のように『何年かやって結果が出なかったら諦める』と
期限を決めるのも、目安になるのでいいかもしれません。
また何年こういう経験を積んで、何年後にはこういう仕事を
しているという見通しを立てながら行動すると、
理想が実現しやすくなるように思います。

有起さんはフリーランスで仕事をし続けるために大切なことは、
一度仕事をした方から、再度依頼をいただけるように
努力することだと話します。

口コミがすごく多い仕事なので、一回一回の仕事を丁寧に、
一生懸命行うようにしています。もちろん最初からやりたい方向性の
仕事が来るとは限りませんが、求められているものに応え、
依頼主から『この人はちゃんとやるな』と思っていただけると
次に繋がりやすいです。意外と見てくれている人はいて、
頑張ったことが報われる時は必ず来るので、
毎回全力で仕事をする、それしかないと思います。
また、フリーランスで働くことは、上司や部下がいないので、
自分の進む道に対して、舵取りをしてくれる人がいません。
毎回、選び取ったことはすべて自分の責任になるので
つねに『自分はどんな方向に進みたいか』
『どんなことで成果を出せるのか』を
考えながら行動していくこともポイントです。

好きなことで生き生きと仕事をしている有起さんを見ると、
羨ましいという気持ちを抱くかもしれませんが、
プライベートを犠牲にして仕事に打ち込んだ修行時代があります。
満足な収入を得られなくても、辞めずに
10年間コツコツと続けてきた有起さんはまさに「努力の人」。

好きなことを仕事にするのは理想的ですが、
そこまで至るのに楽な道のりは決してないのだということを
改めて気付かされます。

フリーランスになりたい方に問われるのは、
安定を失ってでも挑戦したいという強い気持ちと、
仕事を確立するまでの苦労も経験する覚悟があるか
どうかではないでしょうか。

覚悟が決まったのなら、あとは行動するのみ。

有起さんがおっしゃるように、いつまでに
どんな仕事をしたいのか、そのために何を経験すべきなのか、
まずはプランを立てることから始めてみませんか?

◆石原有起さんの新連載のご紹介

朝日新聞デジタル&トラベルにて、有起さんの新連載が始まりました。
その名も「週末○○キレイ旅」。

自ら体験したことをベースに、
旅やおでかけでキレイになれるヒントを、
発信していかれるそうです。

ぜひチェックしてみてください♪
朝日新聞デジタル&トラベル「週末○○キレイ旅」(隔週水曜日更新)

この記事が気に入ったら
いいね!お願いします♪

最新情報をお届けします

        
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
Sugawara Madoka

Sugawara Madoka

投稿者の記事一覧

30jewel編集長

学生時代から悩んだ時や苦しい時に本やテレビなど、
メディアに助けられた経験から、
「メディアを通して人を幸せにしたい」という想いで
ライティング、web編集の仕事をしています。

人の素敵な想いに触れると、
自分の中に閉まっておくにはもったいなくて、
全力で人に伝えたいと思ってしまう性分。

関連記事

  1. 「男性と対等に仕事がしたい」働きながら一級建築士の資格取得に挑ん…
  2. 外見も性格も全てがギフト。 女性支援歴10年以上の猪熊真理子さん…
  3. 現状に満足していない人必見!山﨑静さんに聞く、理想の生き方が見つ…
  4. 30歳を目前に初の転職。キャリアウーマンの宍倉麻矢さんが選んだ‟…
  5. 結婚も出産も怖くない。“自分の人生”を諦めない松田悠さんが与えて…
  6. 5年半の会社員生活を糧に夢の渡米。清水郁子さんを決断させてくれた…
  7. 大学受験失敗からの起死回生!フリーアナウンサー大河原あゆみさんが…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP