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「男性と対等に仕事がしたい」働きながら一級建築士の資格取得に挑んだ岡清夏さんの決意から考える‟人生の頑張りどころ”

 
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みなさんは学生時代の部活動でも仕事でも、
これまで「持てる力を全て注ぎこんで、頑張った!」と
胸をはれる経験はありますか?

どんな物事に対しても、常にそういう姿勢で向き合うのは
しんどいことかもしれませんが、人生において、
「ここで精一杯頑張りきれるかきれないかで、その後飛躍できるかどうかが決まる」
という局面は、誰にでも訪れるものではないでしょうか。

今回はフルタイムで働きながら、国家資格である一級建築士の資格を
取得した岡清夏(さやか)さんに、資格をとったきっかけについて
お話を聞きました。

自信を持てるものがない、力不足に悩んでいる方は
「自分にとっての頑張りどころはいつだろう?」と思いを巡らせながら、
清夏さんのストーリーを追ってみてください。

就職活動中、「好き」を仕事にすれば悩まないと悟った

清夏さんの大学での専攻は住居学科。
就職活動では不動産会社や、住宅メーカーを視野に入れていたものの、
心からやりたいと思える仕事ではなく、煮詰まっていました。

息抜きに買い物やヨガを楽しんでいましたが、
ふと「就活の合間にしている好きなことを仕事にできれば、
こんなに悩まないのではないか」と気がついたそうです。

好きなことを100個くらい紙に書き出しました。
洋服、買い物、カフェなどとキーワードがどんどん出てきて。
それが集まるところで働きたいと思うようになりました。

清夏さんが就職先として選んだのは、大型ショッピングセンターの
開発、設計、運営などを手掛ける大手商業ディベロッパー。

大学で学んだ建築の知識を活かし、施設の維持管理や、
改装・修繕計画の立案などを担う施設管理部で
仕事にまい進する日々が始まりました。

男性と対等に仕事をするために、一級建築士の資格取得を目指す

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女性向けのファッション、美容、食などが集まり、
流行の最前線をいくショッピングセンター。

運営や管理する側も女性が多いと思いきや、
入社後、関係会社として関わる人の男性の多さに驚いたそうです。

日々の業務でよく関わる設計士、デザイナー、施工者なども、
みな男性でした。

当時20代前半だった清夏さんは、若い女性というだけで、
男性に対等に見られないという悔しさがあったといいます。

今となっては増えましたが、当時うちの部署に
若手の社員が本当に少なかったんです。仕事先で、
実際に言葉には出されていないですけど、
お茶出し係くらいに見られる場面もあって。
でも商業施設のターゲットは私と同じくらいの年齢の
女性だし、自分の感覚を信じてやっていくことも
必要なんだろうなと思っていました。

男性たちと対等に仕事をするためにも、知識をつけたいと考え、
一級建築士の資格取得を目指すことにしたそうです。

週一の工事の定例会議に出ても、全然何を言っているのかわからなくて。
もちろんわからないことは聞いて、説明もらえるんですけど、
すごく時間の無駄だなと感じちゃったんです。
わかったら面白いだろうし、わからないと対等に話ができないから、
勉強しようと思って。入社二年目に決意しました。

働きながらストイックに勉強を重ねること四年。ついに合格!

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一級建築士の設計製図試験対策で、清夏さんが書いた「大学のセミナーハウス」の図面

平日は仕事が終わってからカフェなどで、
日曜は資格学校に通い、朝から晩まで、
勉強していたそうです。

「一番楽しいのは仲の良い友人たちと飲んでいる時」という
清夏さんですが、資格取得まではほとんど友人とも会わずに
勉強に集中する生活を送っていたそうです。

試験が一年に一回しかないので、合間をみて旅行に行くことも
ありましたけど、とるまでは気が抜けなかったですね。
記憶力が悪くて、人の倍くらい勉強しないとだめなんですよ。
今まで勉強は避けてきたので、初めてこんなに勉強しました。
最後の方は本当に辛かったです。もう一生やりたくないです(笑)

勉強を始めて一年目で二級建築士資格を取得するも、
一級建築士試験に苦戦。
「次で不合格になったら、もう諦めよう」と決めていた受験三年目で
晴れて合格できました。

四年の月日をかけて、念願の一級建築士の資格を取得した後、
何か変化はあったのでしょうか。

名刺に一級建築士と入れられるようになったので、
仕事で会う方たちの反応が大分変わりました。
名刺交換した時に、「若いのにすごいね」と言っていただくこともあって。
勉強したからといって全部わかったわけでも全くないですけど、
わからない単語は減ったし、以前より知識は増えているはずなので
良かったです。自信になりましたね。

上を目指すことはなかった学生時代。社会人になって自分の力を試す時が来た。

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資格取得後、デザインやレイアウトなどを全面的に任され、手がけた自社の新事務所

一級建築士試験の合格率は11%~12%ほど(平成28年現在)で、
難易度が非常に高い国家試験です。
働きながら取得するのは、想像以上に大変だったことでしょう。

設定した高い目標に、自分を奮い立たせて挑戦する。
清夏さんは昔からそういうタイプだったのかと尋ねると、
意外な答えが返ってきました。

大学生の時はサークルと遊ぶ時間を作るために、
全部手を抜いて、いかに要領よく課題を提出できるかという感じ
だったので、自分の力を試すことはなくて。
例えば図面を書く授業で、周りの子たちがコンペに出す中で、
私は「発想力がないから無理だ」と諦めて、
あまり頑張らなかったんですよね。
頑張ることをしなきゃなとは思ってはいたので、
社会人になって、コンペで賞をとるとかではないけれど、
自分の中でできる限りのことをしたらどこまでいけるのかという
力試しがしたかったんです。

大人になればなるほど要領よく、それなりにこなすことが、
良くも悪くも上手くなっていきますよね。

思うように結果が出なくて、傷つくリスクもありますが、
「もうこれ以上は頑張れない」というくらいまで努力した時でしか
得られないものもあるのではないでしょうか。

清夏さんは誰に強制されるでもなく、‟人生の頑張りどころ”を
自分で決めたからこそ、諦めることなく、四年間勉強し続けられた
のでしょう。

「今までそんなに頑張れたことはないな」という人も、
遅い早いは関係ありません。

知識にしろ、経験にしろ、いつまでに何を身に着けたいのか。
なりたい自分の理想像から逆算して、今すべきことと、
期間を設定し、ただひたすらにできる限りのことを
してみてください。

目標を達成できる頃には、スキルや経験だけでなく、
大きな自信が持てるようになっているはずです。

あなたが挑戦したいこと、頑張りたいことは何ですか?
それを「いつ」始めますか?

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Sugawara Madoka

Sugawara Madoka

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30jewel編集長

学生時代から悩んだ時や苦しい時に本やテレビなど、
メディアに助けられた経験から、
「メディアを通して人を幸せにしたい」という想いで
ライティング、web編集の仕事をしています。

人の素敵な想いに触れると、
自分の中に閉まっておくにはもったいなくて、
全力で人に伝えたいと思ってしまう性分。

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