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結婚も出産も怖くない。“自分の人生”を諦めない松田悠さんが与えてくれる勇気

 
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いつかは結婚や出産をしたいと思っているけれど、環境の変化への
不安を感じている人は少なくないでしょう。

実際に旦那さんの転勤で親しんでいた土地から遠く離れたところで
生活しなければならなかったり、出産や育児に伴い、
仕事を辞めたり、転職したりと、ライフスタイルが
大きく変わることで悩むというケースは多くあります。

変わりゆく環境をどのようにとらえれば、
不満や不安を拭えるのでしょうか。

今回は出産を機にNPO法人の職員から、今までの経験を活かした
ライティングや事業コーディネートなどの仕事を請け負う
フリーランスへと働き方を変えた松田悠(はるか)さんに
お話を聞きました。

悠さんの「変化の一つ一つに適応しつつ、自分の人生を諦めない」生き方は
これから結婚、出産を控えている女性に勇気を与えてくれます。

出産までに学びたいことを学びきる努力をする

悠さんは大学卒業後、国際的な社会貢献活動を行う部署で
働くことを夢見て、大手食料品メーカーに就職しました。

入社して4年目、海外に転勤するチャンスがありましたが、
学生時代から付き合っていた彼との結婚を天秤にかけた結果、
結婚が勝ったそうです。

海外での社会貢献活動は取り組む人たちを
応援することが私にできること。
結婚して、家庭や住む地域を大事にすることが、
自分に必要なことなのだとその時に決心しました。

翌年、晴れて結婚し、出産など今後の人生をみすえて、
激務だった食料品メーカーを退社。
非営利で社会貢献活動を行うNPOについて深く学ぶため、
東京都中央区にあるNPOサポートセンターの研修に通い始めました。

NPOがどういうところなのか、社会貢献にはどんな方法が
あるのかを出産までに学んでおきたかったんです。
次のステップを歩むために、自分が人生でやりたいことを
最低限学んだ上で子育てに入りたいという想いでした。

「子どもが生まれたら、あまり動けなくなるから」と研修を受けている半年間は、
NPO法人などが主催する様々なイベントに足を運んだり、
代表に話を聞きに行ったり、毎日とにかく新しいことを
吸収するようにしていたそうです。

この半年間でできた人脈がフリーランスの仕事につながっているそう。

研修中に自分の軸を見つめた結果、環境教育を行うNPO法人へ就職することに。
出産するぎりぎりまで働き、育休という形はとらずに退職しました。

学びたいことは学んできたので、あとは旦那と子どもを中心にして、
自分の仕事やくらしはできる範囲でと考えていました。
前職もそうですが、仕事が嫌になって辞めたわけではなく、
どの仕事も好きだったし、縁を切るつもりもないです。
手伝ってと言われたら今でも手伝っています。
でも、自分の歩みたい人生の仕事のスタイルではないと感じました。

納得するまで保育園選びをしたからこそ、安心して働ける

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「性格上仕事をゼロにするのは無理」だという悠さん。
お子さんが0歳6ヶ月の時、知り合いから
家の近くでの農作業のパートの誘いがありました。

1歳では保育園に入りづらいという話を聞いていたため、
家で娘といたいという気持ちはあったものの、
悩んだ結果、入園させることと、仕事復帰を決めたそうです。

本人にとって何が一番いいのかを考えました。
私が家でみるには限界があって、保育園の方が彼女にとって
日々の楽しみや成長に繋がるなら行かせたいなと思って。
娘は保育園で吸収できることを吸収して、私は次のステップのための
準備をする。そうすればお互いがお互いを尊重して
生きられる気がしたんです。

悠さんは農作業のパートの他に、「在宅ででき、自分の経験を活かせる仕事がしたい」と
周りに伝えているうちに、仕事を依頼されることが増えていったそうです。

現在、「環境教育」「情報教育」「地域活性」の分野で
NPO法人の事務局や、大手企業の社会貢献のサポート、
ライター業など幅広い仕事をこなしています。

仕事をする時間と、子どもと向き合う時間のオンオフを
しっかり分けることで、子育てにストレスを感じることなく、
良いバランスがとれているそうです。

恵まれた環境にいるけど、その環境は自分で作らないといけないと
思っています。保育園を選ぶために2週間ほどで11園回りました。
「11園も回ったの?」と驚かれるけど、後悔しないように
自分ができるだけのことはしたくて。
私が迎えにいけない時は、旦那に頼めるか確認し、
家庭と調整しつつ仕事も復帰しましたし、良い環境を作るには
準備と努力が必要だと思うんです。

自身が悩んだ経験を元に、ママ向けの団体を立ち上げた

出産後の働き方に悩んだ悠さんは、自分以外にも
同じように悩む人がいるのではと思うようになります。

1歳になると保育園に入園しづらいという事実や、
保育園、幼稚園のメリット・デメリットなどの情報がなかなか
入ってきづらいため、学び合える場所をつくりたいという
気持ちもありました。

そんな思いに共感してくれた4人のママと、
東京都青梅市で活動する「mamanicotto(以下:ままにこっと)」という
団体を立ち上げました。

ママの特技を披露し、次への一歩を歩んでもらう機会をつくるイベント
「mamaフェス」や、働き方や保育園・幼稚園入園を考える講座などを
青梅市と協働で開催し、ママが輝くための第一歩を応援しています。
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ままにこっとのイベントにて親子で楽しむハワイアンリトミックを指導する輝くママの姿

しかし旦那さんの転勤の可能性があったため、
常に誰かに引き継ぐ意識があったといいます。

一生この地域にいられるわけではないから、
私ができることは限られています。
でも住む以上は地域のために何かしたいという
気持ちは常にあって。繋がりも増えるし、
自分にとってもプラスになるからこそだとは思うんですけど。
「新たなことを始める=いつか誰かに託す」という意識で、
引継ぎしやすい仕組みづくりを考えていました。

ままにこっとの活動を1年続けた後、実際に旦那さんの転勤で、
愛知県へ引っ越すことが決定してしまいます。

旦那さんがどこへ転勤してもいい。自分はできることをするだけ

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引っ越す前に、お世話になった人々へ贈ったカード。子どもさんと一緒に作ったのだそう。

悠さんは富山県出身。結婚を機に移住した東京都青梅市には、
当初誰も知り合いがいませんでした。

「自分からいかないと誰も仲良くなってはくれない」という気持ちと、
「自分の経験を地域に活かせれば」という気持ちから、
青梅市のまちづくり団体「民立おうめ楽校」に入り、
徐々に繋がりを増やしていきました。

出産後に「ままにこっと」を立ち上げてからは、
お互いが困った時に助け合えるママコミュニティもできたそうです。

住むのに心地よい環境を努力して作ってきた悠さんですが、
引っ越さなければならない境遇を嘆くことはありません。

人生において大事にしないといけないことと、妥協点は
人それぞれ違うと思うんです。
私の場合は家庭が大事で、旦那についていくことを
決めているから、一つの土地に根付くことは妥協しなきゃいけない。
でも旦那のおかげで生きられているし、会社を辞めて
自分の好きなことができています。だから例えアメリカに転勤すると
言われても、「あーそうですか」という感じです(笑)。
私はあの人が選んだ場所でやれることをやるだけです。

出産前に学びたいことを全力で吸収したり、
家庭を中心に働き方を変えたり、
引っ越し先では積極的に知り合いづくりをしたり……

これからみなさんが、結婚や出産がきっかけで、
何かを失うような感覚になった時は、環境の変化と向き合いながら、
前向きに生きる悠さんの姿勢を思い出してみてください。

もちろん何かしらの妥協が必要になることはありますが、
自分が納得した人生を歩むために、できることを考え、
行動し続けることが明るい未来への鍵となるはずです。

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Sugawara Madoka

Sugawara Madoka

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30jewel編集長

学生時代から悩んだ時や苦しい時に本やテレビなど、
メディアに助けられた経験から、
「メディアを通して人を幸せにしたい」という想いで
ライティング、web編集の仕事をしています。

人の素敵な想いに触れると、
自分の中に閉まっておくにはもったいなくて、
全力で人に伝えたいと思ってしまう性分。

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